■KEEPER'S COMPENDIUM
■1990's HANDBOOK
■YE BOOK OF MONSTRES II
■THE COMPLETE DREAMLANDS
■The 1920's Investigator's Companion
『KEEPER'S COMPENDIUM --Blasphemous Knowledge & Forbidden Secrets--』2344
内容は"FORBIDDEN BOOKS"、"SECRET CULTS"、"ALIEN RACES"、"MYSTERIOUS PLACES"の全4章で構成されています。
"FORBIDDEN BOOKS"の章では、ルールブックP.66〜67にて軽く触れられているクトゥルフ神話関連の書籍の更に突っ込んだ解説が記載されています。書籍を解析するのに必要な日数や、得られる呪文なども載っており、それら書籍を実際にシナリオに出す場合には参考になるでしょう。ただ、メジャーな本を登場させるのは(シナリオ的には)難しいかもしれません。章末にはその他のマイナーな神話関連書籍のリストが(解説なしですが)多数掲載されており、ちょっとしたアクセントとして登場させるのもいいかもしれません。
その他3章はそれぞれタイトルの通り秘密結社(星の智慧派やクトゥルフ教団など)や異生物(深きものどもや食肉鬼、ヘビ人間など)、神秘的土地(ハイパーボリア、崑崙、レムリア、ロマールなどなど)についての解説であり、シナリオのネタとして利用できなくもありませんがその場合はキーパーは多大な労力を必要とするでしょう。
サプリメント全体としては読み物的要素が強く、必要度はあまり高くないと思います。まして、日本を舞台にすることの多いキーパーには殆ど必要ないといっても過言ではないかもしれません。興味がある方のみどうぞ。
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『1990's HANDBOOK --Modern-day Background for Call of Cthulhu--』2355
まず初めに、すでに絶版の日本語サプリメント「クトゥルフナウ」を持っている方は、このサプリメントを購入する必要はないでしょう。私自身はクトゥルフナウを所持していませんが、データ的には同様であったと記憶しています(ご存知の方ご一報ください)。
大まかに内容を説明すると、現代における装備や武器、アメリカの政府や軍隊、警察や犯罪組織などについて扱われており、それに加えて追加ルールとしてルーンクエストの様な身体部位ルールの説明やシナリオフックが10本ほど載っています。ですが、舞台を日本としてプレイするなら実際に使えるデータは現代用の装備及び武器の項だけでしょう。
また、身体部位ルールの導入はある意味では(ダメージの分散によって)PC達が「死ににくく」なるとも言えますが、その代わりすぐにPCの行動に支障をきたす(腕や足が片方でも使えなくなれば…)ことになる可能性が強いとも言えますので導入にはよく検討されることをお勧めします(ましてやルーンクエストのように鎧を着たり治癒呪文を使うことによって対処することはクトゥルフでは難しいですからね)。
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『YE BOOK OF MONSTRES II --The Aniolowski Collection, VOLUME II--』2358
神話生物がたっぷりと載っています(60体弱)。ただそれだけのサプリメントです。いずれもマイナーな生物なので、シナリオに登場させるのは難しいかもしれません。やはりシナリオに登場する生物はPCにとっては未知の存在であっても、プレイヤーにとっては見知った存在の方がより状況を楽しめますよね?(少なくとも私はそう思います)
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『THE COMPLETE DREAMLANDS --Fourth Edition, Expanded & Revised--』2363
その名の通りドリームランドを扱った190頁弱のソースブックです。3部構成になっており、第1部ではドリームランドの概要や地名録、主要な住人、生物、神々、呪文などが総勢140頁ほどに渡って記述されています。第2部にはシナリオが2本(「Lemon Sails」と「Pickman's Student」)掲載されており、第3部は補遺としてドリームランドの住人であるPCを作成するルールや、参考文献一覧、作品の年代順配列が載っています。
たまには目先を変えて、ドリームランドというファンタジックな世界にPCをいざなうというのはどうでしょうか? ファンタジー的な中世世界でクトゥルフ的恐怖をも併せて楽しみたいという欲張りな方にはお勧めのサプリメントです。ドリームランドを舞台としたキャンペーンシナリオ「The Dreaming Stone --Against the Crawling Chaos--」(2368)も発売されています。
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『The 1920's Investigator's Companion --A Core Game Book for Players--』2370
これは以前出版されていた「Investigator's Companion」のVolume1とVolume2を改訂し併せて1冊として出版されたものです。Volume1の内容は、日本では「クトゥルフスーパースクリーン」に「1920年代探索者コンパニオン」としてすでに翻訳出版されています。確かにVolume1に記載されている当時の資料や装備は参考になりますが、翻訳されていないVolume2には皆さんに知って欲しいと思うほど有用な部分があります。それは1920年代職業表です。職業が130種以上!も掲載されており、それぞれの職業全てに短い解説と収入ランク、コンタクトやコネ、取得可能技能、特記が書かれていてPC達のバリエーションは大幅に広がること請け合いです。また、ある程度は現代用としてコンバートして使用することも可能でしょう。
この「1920年代職業表」については別コーナーを設けてそこで詳しく解説することにします。
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